結論から申し上げます。

 

・購入者へのお礼を書いた紙を商品に同封すること
信書であるが、封筒などに入れず裸の状態で商品に同封することで、法的に問題なく送ることが出来ると私は思います。

・Amazon評価を依頼する紙を商品に同封すること
法的に問題あり。止めたほうが良いと私は思います。

 

以下、総務省が発行しているガイドライン『信書の定義について』を根拠にして、理由を述べます。

 

購入者へのお礼を書いた紙、Amazon評価を依頼する紙は、どちらも「信書」に該当します。
信書とは、「特定の受取人(購入者)に対して、差出人(出品者)の意思(お礼・評価依頼)を表示し、又は事実を通知する文書」と定義されています。
信書には様々な種類があります。
その中には、「文書自体に受取人が記載されている文書」(購入者へのお礼を書いた紙)、「依頼書」(Amazon評価を依頼する紙)が含まれます。
信書は、法律で規定されている送り方以外で送ると、法律違反となり罰せられます。商品に同封して送るのはダメです。
【郵便法第76条】
一項 第4条の規定に違反したものは、これを3年以下の懲役又は360万円以下の罰金に処する。
二項 前項の場合において、金銭物品を習得したときは、これを没収する。既に消費し、又は譲渡したときはその価額を追徴する。

 

しかし、例外が認められています。
信書が貨物(商品)に添付する添え状であり、かつ無封(裸の状態)のものである場合です(郵便法第4条第3項但書より)。

 

「添え状」とは、以下のように定義されています。
送付される貨物(商品)の目録や性質、使用方法等を説明する文書及び当該貨物の送付と密接に関連した次に掲げる簡単な通信文で、当該貨物に従として添えられるもの(商品に関連しているもの)。
(1)貨物(商品)の送付に関して添えられるその処理に関する簡単な通信文
(2)貨物(商品)の送付目的を示す簡単な通信文
(3)貨物(商品)の授受又は代金に関する簡単な通信文<納品書など>
(4)貨物(商品)の送付に関して添えられるあいさつのための簡単な通信文<購入者へのお礼を書いた紙>
(5)その他貨物(商品)に従として添えられる簡単な通信文であって、(1)から(4)までに掲げる事項に類するもの

 

総務省が発行しているガイドライン『信書の定義について』を見れば、購入者へのお礼を書いた紙は、「(4)貨物の送付に関して添えられるあいさつのための簡単な通信文」に該当するので、「添え状」に該当することは明らかです。
よって、購入者へのお礼を書いた紙は、「信書」ではあるが、「添え状」であるので、封筒などに入れず裸の状態で商品に同封することで、法的に問題ありません。

 

ただし、封筒に入れた場合は「添え状」で無くなるので、商品に同封することは出来ません。
封筒に入れたら、切手を貼ってそのまま購入者に送って下さい。

 

次に、Amazon評価を依頼する紙について。
これは、上記の「添え状」の定義(1)~(5)のいずれにも該当しません。

 

もう少し詳しく見ましょう。
総務省が発行しているガイドライン『信書の定義について』の「5-2 添え状に関する照会事例②」には、自動車のメンテナンスガイドブックと共に、挨拶文・ガイドブックを送った旨の連絡文章・お車の無料点検の案内が記された紙を同封した場合、この紙が「添え状」に当たるかどうかが、例として掲載されています。
この紙に書かれている内容ですが、挨拶文は「(4)あいさつのための簡単な通信文」に当たり、ガイドブックを送った旨の連絡文章が「(3)貨物の送付目的を示す簡単な通信文」に該当しますが、お車の無料点検の案内は、自動車のメンテナンスガイドブックと直接関係のない事実の通知であり、お車の無料点検の案内が主体となっている、あるいは自動車のメンテナンスガイドブックとの主従関係が明らかではない、という理由で「添え状」に当たらない、つまり商品に同封出来ないものであると総務省が言っています。

 

自動車のメンテナンスガイドブックを例に出しましたが、Amazon評価を依頼する紙についても、商品と直接関係のない事実の通知であり、Amazon評価の依頼が主体となっている、あるいは商品との主従関係が明らかではない、という理由で「添え状」に当たらないと言えるのでは無いでしょうか?
ですから、Amazon評価を依頼する紙は商品に同封出来ないと考えられます。

 

解釈が分かれる部分ではあるでしょうが、もしAmazon評価の評価数を増やしたり、高い評価の割合を上げたい方で、Amazon評価を依頼する紙を商品に同封することをお考えの方は、一度専門機関に相談したほうが良いでしょう。

 

まとめ)
・購入者へのお礼を書いた紙を商品に同封すること
信書ではあるが、「添え状」であるので、裸の状態で商品に同封することで、法的に問題なく送ることが出来ると私は考えます。

・Amazon評価を依頼する紙を商品に同封すること
信書であり、「添え状」では無いと思われるので、商品に同封出来ないと私は考えます。
ですから、Amazon評価を依頼する紙は封筒に入れて、商品とは別に郵送しましょう。

 

以上です。