Amazonで自己発送で商品を出品されている方に関係する話です。

 

商品が売れたら、購入者に納品書を送ることで、購入者に良い印象を与えることが出来るでしょう。

それにより、購入者から評価5の高い評価をもらえる確率が高まります。

 

ですが、納品書は信書という扱いになります。

信書は、送り方が法律で厳密に定められています。

送り方を間違えると、3年以下の懲役又は360万円以下の罰金が課せられます。

 

例えば、納品書を封筒に入れて、商品に同梱するのはダメです。

納品書を封筒に入れたなら、別途切手代を払って、封筒を購入者に送る必要があります。

これでは送料が余計にかかり、儲けが少なくなってしまいますね。

 

ですが、切手代をかけずに、納品書を購入者に送る方法もあります。

 

以下、順を追って説明していきます。

 

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Amazonは納品書の同封を「推奨」

Amazonで商品が売れたら、納品書を同封することをAmazonは推奨しています。

以下、Amazonの出品のガイドライン『Amazonマーケットプレイス(R) 出品のヒント』の内容を抜粋して掲載します。

<Amazonマーケットプレイス(R) 出品のヒント>

★商品の発送

・梱包時に商品と納品書を同封してください。納品書は独自に作成するか、出品用アカウントから印刷することができます。

また、返品先住所の記載も忘れずに明記してください。包装・梱包のガイドラインについて詳しくは、こちら(『よくある質問:注文の管理』)をご確認ください。

 

<よくある質問:注文の管理>

★注文管理ページから発送ラベルや納品書を印刷できますか?

はい。注文管理ページから完了した注文の発送ラベルや納品書を印刷することができます。発送ラベルと納品書を切り離し、発送ラベルを輸送物の外に貼り付け、納品書を中に同封することをお勧めします。

上記のAmazonの出品のガイドラインの内容の末尾に、「納品書を中に同封することをお勧めします」と書かれていますね。

「お勧めします」なので、義務ではありません。

よって、納品書の同封は、義務ではありません。

Amazonも納品書を同封しない

Amazon.co.jpが販売した商品、すなわちFBAの商品においても、納品書が同封されません。

 

以下、Amazonヘルプページ『納品書がない場合』の内容を掲載します。

★納品書がない場合

Amazonグループでは、環境への配慮と利便性の向上の目的で、一律に紙で納品書をお送りするのではなく、納品書や領収書が必要な方に必要なタイミングで何度でもご利用いただけるよう、サイト上から領収書を印刷していただける機能を導入しています。

Amazonでは、納品書が必要なら、購入者が納品書を印刷する必要があります。

 

Amazon.co.jp販売の商品は、購入者から信用されていますので、納品書が無くても問題ないのでしょう。

 

ですが、自己発送の商品の場合、納品書が同封されていると、購入者は安心感を抱けるのでは無いでしょうか?

出品者(セラー)が購入者の注文をきちんと把握した上で商品を発送していることを、明らかに出来るからです。

 

ですので、きちんとした出品者であることを購入者にアピールするために、納品書は同封したほうが良いのではないでしょうか。

それにより、評価5の高い評価を購入者から頂ける可能性が高くなりますから。

納品書は信書 送り方に注意!

しかし、この納品書ですが、送り方を誤ると法律違反で罰せられます。

納品書は、「信書」という扱いになるからです。

 

ここで、総務省が発行している公式資料『信書の定義について』に書かれている内容を元に、「信書」について説明していきます。

信書とは

「特定の受取人(購入者)に対して、差出人(出品者)の意思を表示し、又は事実を通知する文書」です。

この文言は、郵便法及び信書便法にて規定されています。

信書を規定の送付方法以外で送付すると、郵便法第76条に違反します。

 

以下に、郵便法第76条の条文を掲載します。

【郵便法第76条】

一項 第4条の規定に違反したものは、これを3年以下の懲役又は360万円以下の罰金に処する。

信書の種類

ここで信書の種類について紹介します。

<信書の種類>

■書状

 

■請求書の類

納品書、領収書、見積書、願書、申込書、申請書、申告書、依頼書、契約書、照会書、回答書、承諾書、レセプト(診療報酬明細書等)、推薦書、注文書、年金に関する通知書・申告書、確定申告書、給与支払報告書、など

 

■会議招集通知の類

結婚式等の招待状、業務を報告する文書、など

 

■許可書の類

免許証、認定書、表彰状、など
※カード形状の資格の認定書(例:データベース資格であるOracleの認定書)などを含む。

 

■証明書の類

印鑑証明書、納税証明書、戸籍謄本、住民票の写し、健康保険証、登記簿謄本、車検証、履歴書、給与支払明細書、産業廃棄物管理票、保険証券、振込証明書、輸出証明書、健康診断結果通知書・消防設備点検表・調査報告書・検査成績票・商品の品質証明書その他の点検・調査・検査などの結果を通知する文書

 

■ダイレクトメール

・文書自体に受取人が記載されている文書

・商品の購入等利用関係、契約関係等特定の受取人に差し出す趣旨が明らかな文言が記載されている文書

納品書は「■請求書の類」の項目にあるので、納品書は信書という扱いになりますね。

納品書(信書)の正しい送り方

納品書の正しい送り方ですが、「憲法第21条第2項で保証するところにより信書の秘密が確保されていなければならない」ということを基本概念としています。

つまり、容易に見ることが出来ないよう、保護する必要があるということです。

 

これは、封筒に入れるのが一般的でしょう。

しかし、それだと商品の送料に加えて、納品書の封筒代と切手代も別途かかってきますね。

自己発送の最大のメリットは、Amazonから上乗せされた送料を浮かすことが出来ることです。

納品書を送る必要があるなら、儲けが少なくなってしまいますね。

無封の添え状という例外的処置

しかし、「ある条件」においては、納品書を封筒なしで、商品と一緒に同梱することが例外的に認められています。

 

この「条件」とは、「無封の添え状」であることです。

「無封の添え状」とは、信書(納品書)が貨物(商品)に添付する添え状であり、かつ無封(裸の状態)のものです。

 

納品書を裸の状態で同封することで、郵便法第4条第3項但書における「無封の添え状」という条件を満たします。

難しいことを言っていますが、要は納品書を裸の状態で商品に同封しさえすればOKです。

 

以下に、郵便法第4条第3項但書の条文を掲載します。

【郵便法第4条第3項但書】

信書であっても、貨物に添付する無封の添え状又は送り状については、運送営業者による送達が認められている。

無封の添え状とは、送付される貨物の目録や性質、使用方法等を説明する文書及び当該貨物の送付と密接に関連した次に掲げる簡単な通信文で、当該貨物に従として添えられるもの。

(1)貨物の送付に関して添えられるその処理に関する簡単な通信文

(2)貨物の送付目的を示す簡単な通信文

(3)貨物の授受又は代金に関する簡単な通信文

(4)貨物の送付に関して添えられるあいさつのための簡単な通信文

(5)その他貨物に従として添えられる簡単な通信文であって、(1)から(4)までに掲げる事項に類するもの

上記の条文を、納品書に当てはめてみましょう。

納品書は「(3)貨物の授受又は代金に関する簡単な通信文」に該当するので、「無封の添え状」になります。

「当該貨物に従として添えられる」とは、納品書を裸の状態で商品に同封することを言います。

納品書をこのような形で同梱すれば、納品書の封筒代と切手代を使うこと無く、商品を発送できます。

納品書は裸の状態で同封しないと法律違反になる

しかし、納品書に印字されたインクで商品を汚して購入者から怒りを買って、評価1の悪い評価とフィードバックをくらうことを危惧される方もいることでしょう。

この問題は、納品書を封筒に入れて商品に同梱することで、発生しなさそうです。

 

ですが、納品書を封筒に入れて同梱するのは、絶対にダメです。

納品書を封筒に入れた段階で、郵便法第4条第3項但書の「当該貨物に従として添えられる」という条件を満たさなくなり、この法律に違反して、3年以下の懲役又は360万円以下の罰金刑を食らう恐れがあります。

もしどうしても納品書を購入者に送る必要があり、裸の状態で同梱するのが難しいなら、諦めて切手代を払って、封筒に入れた状態で送りましょう。

納品書の送り方は、厳密に定められています。

面倒かもしれませんが、安全に商売を続けていくために、ここはきちんと対応しましょう。

演習問題:お礼状やAmazon評価を依頼する紙を同封するのは?

この項では、「購入者へのお礼を書いた紙」と「Amazon評価を依頼する紙」を商品に同封することが可能かどうかについてお話しします。

 

まず、結論から。

お礼状は信書であるが添え状でないため、封筒などに入れず裸の状態で商品に同封することで、法的に問題なく送ることが出来ると私は考えます。

対して、Amazon評価を依頼する紙は信書かつ添え状であるため、裸の状態で商品に同封するするのは法的に問題があると思われます

信書のおさらい

信書とは、「特定の受取人(購入者)に対して、差出人(出品者)の意思(お礼・評価依頼)を表示し、又は事実を通知する文書」とでしたね。

 

信書の種類の中には、「文書自体に受取人が記載されている文書」と「依頼書」が含まれます。

お礼状は「文書自体に受取人が記載されている文書」、Amazon評価を依頼する紙は「依頼書」になります。

ゆえに、両者とも信書に該当します。

 

信書は、法律で規定されている送り方以外で送ると、法律違反となり罰せられます。

商品に同封して送るのはダメです。

 

しかし、例外が認められています。

信書が貨物(商品)に添付する添え状であり、かつ無封(裸の状態)のものである場合です(郵便法第4条第3項但書より)。

これを「無封の添え状」と言います。

添え状とは、以下の5つに該当するものです。

(1)貨物(商品)の送付に関して添えられるその処理に関する簡単な通信文

(2)貨物(商品)の送付目的を示す簡単な通信文

(3)貨物(商品)の授受又は代金に関する簡単な通信文<納品書など>

(4)貨物(商品)の送付に関して添えられるあいさつのための簡単な通信文<購入者へのお礼を書いた紙>

(5)その他貨物(商品)に従として添えられる簡単な通信文であって、(1)から(4)までに掲げる事項に類するもの

郵便法第4条第3項但書 より

ここから、信書でも「添え状」かつ「無封(裸の状態)」(=「無封の添え状」)の条件を満たせば、商品に同梱することが可能になります。

以上の内容を元にして、お礼状とAmazon評価を依頼する紙を商品に同梱できるのか見てみましょう。

お礼状は同梱できる

上で紹介した添え状の定義を見れば、購入者へのお礼を書いた紙は、「(4)貨物の送付に関して添えられるあいさつのための簡単な通信文」に該当するので、「添え状」に該当することは明らかです。

よって、購入者へのお礼を書いた紙は「信書」ではありますが「添え状」であるので、封筒などに入れず裸の状態(無封)で商品に同封することで、「無封の添え状」を満たすので、法的に問題ありません。

 

ただし、封筒に入れた場合は裸の状態(無封)でなくなるので、商品に同封することは出来ません。

封筒に入れたら、切手を貼ってそのまま購入者に送って下さい。

Amazon評価を依頼する紙は同梱できない

次に、Amazon評価を依頼する紙について。

 

これは、上記の「添え状」の定義(1)~(5)のいずれにも該当しません。

もう一度「郵便法第4条第3項但書」を見てみましょう。

【郵便法第4条第3項但書】(抜粋)

無封の添え状とは、送付される貨物の目録や性質、使用方法等を説明する文書及び当該貨物の送付と密接に関連した次に掲げる簡単な通信文で、当該貨物に従として添えられるもの。

「当該貨物に従として添えられるもの」に注目してください。

これは、商品に同梱する信書が、商品の「ついで」であることが条件であります。

お礼状は、商品を買ってくれたことに対する挨拶文であり、商品の「ついで」でありますね。

 

ですが、Amazon評価を依頼する紙は、商品とは関係なく、Amazon評価を促すことがメインであると言えます。

それゆえ、「当該貨物に従として添えられるもの」の条件を満たしません。

 

以上から、Amazon評価を依頼する紙は「添え状」の定義のいずれにも該当せず、かつ、「当該貨物に従として添えられるもの」の条件すら満たしませんので、商品に同梱することは出来ないと言えます。

 

解釈が分かれる部分ではあるでしょうが、Amazon評価の評価数を増やしたり、高い評価の割合を上げたりしたい方で、Amazon評価を依頼する紙を商品に同封することをお考えの方は、一度専門機関に相談したほうが良いでしょう。

 

 

まとめ

・納品書を購入者に送ることで、購入者に安心感を与えることが出来る

・しかし、納品書は信書に該当する

・信書は送り方を誤ると、懲役刑または罰金刑を科される

・納品書を商品に同封して送る場合、裸の状態で同封すること

・納品書を封筒に入れて送る場合、封筒のまま送ること

・購入者へのお礼を書いた紙は信書だが「添え状」でないため、裸の状態で商品に同封することで法的に問題なく送ることが出来る

・Amazon評価を依頼する紙は信書かつ「添え状」であるため、商品に同封出来ない

 

 

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以上です。